744人が本棚に入れています
本棚に追加
「本当に、唯奈はおいしそうに食べるな」
「だって、おいしいですもん」
酔いのせいか若干口調が砕けてきてしまった気もするが、まあいっか。
だってワインも料理も美味しいし。
付け合わせのマッシュポテトまで美味しい。
完全に仕事モードも抜け、いつもどおりの自分になってしまっているだろうなとは思ったが、そんな事どうでもよくなってきてしまった。
「唯奈」
「ふぁい?」
やっぱりこのお肉おいしい。私は副社長には目も向けずひたすらお肉に舌鼓を打っていた。
「俺の家で一緒に練習しような」
「はい!」
うーん!美味しい……。
え?
今なんて言った?
あれ?私何に返事した?
ゆっくりとお肉から目を離し、副社長に目を向けるとニコリと悪そうな笑顔とぶつかり背筋が凍った。
「あの……いまなんて?」
最初のコメントを投稿しよう!