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急に現実を突きつけられた気がして、頭を軽く振った。
これは、副社長の気まぐれで、たまたま知ってしまった私に同情してくれただけ。もしくは遊ばれてるだけ。
あ……遊ばれてるのは嫌だな……。
男の人は知りたいけど、これ以上一人も嫌だけど……。でも遊びも……。
だから、絶対に好きになったらダメな人!!
副社長は先生!!
自分に言い聞かせるように軽く頬を叩いていると、後ろから大笑いする声が聞こえた。
いつものようなクスクスとした笑いじゃなく、本気で笑っている声……。
驚いて副社長を見ると、目に涙を溜めて笑っていた。
「どうかしました?」
そんな副社長に私の方が驚いて、きょとんとして副社長を見上げた。
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