恥ずかしそうに俺に瞳を向けながら、
「ごめんね。上手くできなかったら……」
そんな可愛らしいセリフを言われたらもう我慢ができなかった。
「唯奈、優しくしてやりたいのに。あまり俺を煽るなよ」
俺の言葉にキョトンと「どういう意味?」と聞き返す天然お嬢さんに、俺は少し冷静さを取り戻した。
「だから、あまり可愛い事ばかり言うと、俺が我慢できなくなって、初めての唯奈に優しくしてやれなくなるって事」
はっきりと言った俺の言葉に、唯奈は少し考えたような表情をしたが、
「大丈夫だから。健斗さんのしたいようにして。健斗さんが我慢するのは嫌だから」
潤んだ瞳で見つめられて俺はもう完全に負けた気分だった。
あー!!もう。
俺は絶対に唯奈に敵わない。
恋愛を教えられたのは俺の方だ。
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