足りないくらいがちょうどいい

打上花火と棚から牡丹餅

まぁこちらの焦りとは裏腹にとのさんの対応はとにかくプロフェッショナルで無駄がなかった。まずは定型の質問から始めて、そこからは２-3日置きによく考えこまれた質問が送られてくる。

最初に、私が書いた作品のどういう点を気に入ったのかを教えてくれたので、こちらとしては必要以上に卑屈にならなくて済んだのもとてもよかった。

ずっと「私なんかの作品のどこが良かったんだろう」なんて思いながら打合せするのは、心臓に悪いものね。

質問を頂いて、無い知恵を絞ってなんとか回答を捻りだして送信する、その繰り返しで1週間。

とのさんはいつも丁寧で、こちらの不安を解消しつつ、着々と質問に対する答えを引き出していった。人見知りな私としては見知らぬ人とこんなにやり取りをしている時点でもう心臓がばくばくで、「打ち合わせは以上です」って言って頂いた時には、何か失礼はなかったかなってドキドキしたよ。

こちらの回答の質はさておき、打ち合わせを通してとのさんの誠実な人柄がよく分かった。そもそもね、毎週違う相手と打ち合わせをして内容をまとめてそれを1時間の枠に収めて配信するって、相当な労力がいることだと思うんだよね。でもとのさんはとにかく淡々とそれをやるんだよ。

こんな人がいるんだなぁってただただ尊敬したね。