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その時、ガラッとドアが開く。
「お、おいコラッもう動いて大丈夫なのか?
ちゃんと先生のお墨付きで動いてるんだろうな?」
それは…
「ダメだ。
大人しく寝てなさい。
お前は倒れたんだぞ。」
「やだよ。
元気だもん。
探させて手がかりを。」
あ?
物凄いドスの効いた声だ。
空気すらも震え上がるのが感じられた。
帆真礼パパは怒ったら、怖い。
何度も叱られてきたからその事は知ってる
だけど、今日ばかりは従う訳にはいかなかった。
「両者ともに引かない。
何と面白い親子喧嘩なのだろう。
さあ、どっち勝つのでしょう」
おい、海李、勝手に入ってきて何やってんだ。
相変わらず、海李さんは帆真礼パパを茶化すのが好きみたいだ。
結局帆真礼パパが、ため息気味で折れてくれた。
「…ただし、条件がある。
それに俺も同行させろ。
いいな?拒否権はこればかりはない。」
拒否する必要ない。
何故なら一人じゃ不安だったからだ。
だがら、わたしは結局帆真礼パパと共に
過去の繋がりを探しに行くことにしたのだ。
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