一章

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 その時、ガラッとドアが開く。 「お、おいコラッもう動いて大丈夫なのか? ちゃんと先生のお墨付きで動いてるんだろうな?」 それは…  「ダメだ。   大人しく寝てなさい。    お前は倒れたんだぞ。」 「やだよ。    元気だもん。   探させて手がかりを。」 あ?  物凄いドスの効いた声だ。 空気すらも震え上がるのが感じられた。 帆真礼パパは怒ったら、怖い。 何度も叱られてきたからその事は知ってる だけど、今日ばかりは従う訳にはいかなかった。  「両者ともに引かない。   何と面白い親子喧嘩なのだろう。   さあ、どっち勝つのでしょう」 おい、海李、勝手に入ってきて何やってんだ。 相変わらず、海李さんは帆真礼パパを茶化すのが好きみたいだ。 結局帆真礼パパが、ため息気味で折れてくれた。  「…ただし、条件がある。    それに俺も同行させろ。 いいな?拒否権はこればかりはない。」  拒否する必要ない。  何故なら一人じゃ不安だったからだ。  だがら、わたしは結局帆真礼パパと共に  過去の繋がりを探しに行くことにしたのだ。
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