痕跡

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 帆真礼さんは、男子とは思えないほど手際よくご飯を作ってくれた。 うし、今日はお浸しあるよ。 ほうれん草は体に良いからな。 たくさんお食べ。  「え?わたしのためにこんなにたくさん作ってくれたの?」  「ちょ、待て待て   泣くなよ。   俺が意地悪したみたいじゃないか。」 玄関の方で物音がする。 「あーホマ、泣かしたー  ダメだよーー娘いじりしちゃー  お、美味そうな朝食いっただきまーす」 もう、どこから突っ込んでほしい?海李。 てか、不法侵入だぞ。 「だって、ドア開いてたんだもん。」 は?え?あーーさっきランニングした時、鍵かけ忘れたわ。 てか、つまみ食いやめろ。 ちゃんと手洗ってから食え。 食中毒なるぞ。」 「あ、食べては良いのね。」と直ぐ様 手を洗いに行き、海李さんは物凄い勢いでまるで、吸い込むように食していく。 ねえ、ホマ、ワインないの?」 「アホか。  ここはフランスか?  朝からワイン飲む人が居るか。」 海李さんは渋々引き下がる。  「 おーい、葵早く食べないと冷めちゃうぞ。」 わたしは慌ててご飯を食べるのだった。
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