榛名の嘘

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 末端冷え性というものが起こる原因は色々とあるらしい。例えば、自律神経の乱れ。ストレスや不規則な生活などにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなるそうだ。だが、榛名が言うには特にストレスも無いし、不規則な生活でも無いらしい。毎日同じ時間に起き、同じ時間にご飯を食べ、同じ時間にきちんと寝ているそうだ。そうだとすると、きっと他に挙げられる原因の一つの女性ホルモンの乱れが原因でも無いのだろう。  他には、皮膚感覚の乱れが挙げられるそうだ。きつい下着や靴などで体を締め付けると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあるらしい。だが、それについても榛名は否定している。  血液循環の悪化も末端冷え性の原因だそうだ。貧血や低血圧、血液系の疾患がある人は、血流が滞りがちになるらしい。後は、筋肉量が少ないことも、原因になるそうだ。女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことが冷え性に繋がるらしい。これら2つが、榛名が末端冷え性を悪化させている原因と言っても過言ではないだろう。
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