【5】発見と闘争

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 狼人間(ルー・ガルー)の姿が見えた瞬間、真っ先に動いたのは編集長だった。  楔だらけのライフルを振りかぶり、顔に向かって殴り掛かる。しかしこの攻撃は見切られたのか、狼人間(ルー・ガルー)はそれを片手で受け止めた。 「まずいね。ここじゃ私達は後ろに下がれないよ……警部を使って袋小路に閉じ込めたってところかな? 」  食糧庫はそこまで広くない。入り口以外の出口もない。  つまり青い狼人間(ルー・ガルー)を倒さない限り、或いは僕達がここで死なない限り、僕達はここから出ることが出来ない……完全に追い詰められた。 「ったく、俺なんざ放っときゃ良かったのによぉ」 「そうもいかないんだ。犬の頼みは断れないからね」  ぼやく警部と、話しながら縄を解く先生。 (解くといっても、殆んど力尽くで引き裂いていたけれど) 「こうなったらしゃあないな。あんたらが何者だか知らんが、今は協力するしか無さそうだ……兎に角ここから出るぞ」 「了解。ライカ君、いいだろ? 」  勿論だ。 「僕ならあいつに止めを刺せます。警部は動きを止めてください」 「いきなり物騒だな。行くぞヴァルツ号」  ワン。    僕と警部は銃を抜き、先生とヴァルツ号は体を低く構える。  さぁ。一緒に青い狼人間(ルー・ガルー)を倒そう。
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