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「今からでも三人プレイしたいなら、コントローラーその棚のどこかにもう一つあるし、青井、本当に呼ぼうか?」
---コントローラー?
「あ。あーちゃん、もしかして…」
コントローラーと聞いた私がキョトンとしていると、私の挙動不審さに気づいた孝太郎さんが、合点がいったかのように笑いだした。
「三人プレイって、もしかしてあーちゃん、エッチなことと勘違いしてた?
俺ただ単に、この前買ったニンキョードーステッチを三人でやろうって言っただけなんだけど?」
「は?かかか勘違いなんて、そ、そそそんなわけ無いじゃん!
あ、でも…、でもさ、あの時もさっきも“縛る”って言ってたのはなんなの?」
恥ずかしさで顔から火が出そうになりながら、無駄だと思いながらも私も反撃を試みる。
「ゲーム内で、チートスキルや武器の使用を制限して遊ぶことを“縛りプレイ”って言うんだよ。
ほら、プレイヤーのレベルが違うと楽しく戦えないでしょ?
分かりやすく言ったら“ハンデ”かな?
あーちゃん、ゲームソフトの“ゴーハン”って知ってる?“ゴーストハンター”
俺、この前それのバージョンⅥを買ったんだけど、青井がもうクリアしたっていうんで、この前から一緒にプレイしながら教えてもらってたんだ。
青井にはチートスキルを使わせないっていう“縛り”をかけてね」
「もーーーう!なんでそんな勘違いしそうな言い方ばっかりするのよ」
「いや、全部あーちゃんが勝手に勘違いしてただけだし…」
孝太郎さんが言い終わる前に、私の渾身の右ストレートが彼の鳩尾に炸裂した。
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