20210907

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20210907

通り過ぎた後でその場所にも 野暮用があったことを思い出す 最近こんなことが多いなと気づく ほんの少し前までは この程度メモを取らなくたって 取りこぼしするのはせいぜい そろそろ買わなきゃと思っていた 日用品とか調味料とかだったのに 突きつけられる現実棚上げして せめて仕事は取りこぼさないように 眠気も疲れも追い払って こっちも落ちてきた集中力を 最大限に注ぎ込んで何とかなるような現実 今なら何となく父や母が 頼みを忘れてしまった 忘れられていったちっぽけな約束たち 幼い頃は悲しい記憶で満たされたけど 今思えばどうでもいいお願い事だったのに 忘れてしまったあの人たちへ 涙ながらに出来うる限りの 言葉を浴びせて暴れてた自分がいて 2人はただただごめんねと言ってた 大人たちにとって日常の やることやらなきゃならないこと たくさんある中のひとつだから 忘れてしまうこともあっただろう 現に優先度の低いもの片っ端から 忘れていく自分なら今ならわかる そこに見たくないはずの 自分の悲しむ顔を畳み掛けて あの人たちなりに悲しかったと思う 今はもう言葉で伝えられないけど いつか会える日が来るとしたら あの日のことを感謝しよう 忘れてしまわないうちに
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