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アイツ……楽器関係なら俺いなくてもいいと思うんだが?
翌日。
今日は朝宮さんはお休みだ。
朝に、
【今日は学校お休みします。体調が悪いわけじゃありません。練習に行けなくてごめんなさい】
というメッセージが送られてきていた。
暁星も来ないはずなので、今日は一人で音楽室で練習することになる。
そしてあっと言う間に一日が過ぎ——。
放課後、音楽室に向かおうとした時のこと。
あっと言う間にクラスのみんなは教室からいなくなった。
そして、他クラスからやってきた早希ちゃんと俺だけになってしまう。
「あれ、早希ちゃんどうしたの? 昼河は?」
「……気にしてくれるのは竹居君だけだよぉ。アイツ、何か用事があるから教室で待っておけって……言われて」
ふああと、眠そうにしている早希ちゃん。
暖かくなってきているし、気持ちは分かる。
「そっか。そういえば、早希ちゃんって中学の頃吹奏楽部だったって話だよね? もうやらないの?」
「もう……絶対やらない。練習が厳しくて……いい思い出無い。どうして?」
「ううん……なんでもない」
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