ス魔法と教師と四天王

無力な入学式

「このバカタレエエエ！」
「すいません！」

　怒声がすごくて、反射的に謝ってしまう。ちきしょう、このパワハラじじい！

「貴様の能力はどうしたあ！　なんでス魔法を使わない！」
「えっと、壊れてて」
「アホな言い訳はよせ！」

　そんな、説明ぐらいさせてください。本当に壊れたんですって。

「履歴書に書いた魔法は、嘘だったのかあ！？」
「きょ、教頭。落ち着いてくださいよお」

　校長は机の下に隠れている。教頭、信じてください。昨日までは魔法が使えたんです。