『能楽スクランブル!』に登場する乙女ゲームの話

1/1
前へ
/7ページ
次へ

『能楽スクランブル!』に登場する乙女ゲームの話

『能楽スクランブル!』14話「恋する戦国武将たち」に 登場する乙女ゲームの話 https://estar.jp/novels/25589055 14話「恋する戦国武将たち」は、 由梨が能に興味を持つきっかけとなったゲーム 『歌舞いて(ハート)SENGOKU』の話しかしてません。 そしてこのゲームは、今後のストーリーにも 大して影響しません。 ほとんどが作者の趣味です。 まず、『能楽スクランブル!』自体を執筆したのは、 5~6年前です。 少し前に、TVで話題になった上杉謙信妻帯説は、 全く語られていませんでした。 今なら、上杉謙信が攻略対象の場合も、他の武将同様、 侍女ではなく正室になるかもしれません。 当時は、『戦国BASARA』が大ブームで、 そこから能楽部に入ってくれないかな~と 考えたりしてました。 戦国物の乙女ゲームは多々ありますが、 作中の『歌舞いて(ハート)SENGOKU』のモデルは そういう意味ではバサラです。 乙女ゲームにしたのは、バサラと対極のジャンルに したかったのと、ただの趣味です。 名前も、バサラじゃなければ歌舞伎者!と考えた結果、 『歌舞いて(ハート)SENGOKU』に決まりました。 戦国物(に限らず歴史物)の乙女ゲームは、 史実の正室や側室の存在をどうするのかというのが難題。 個人的には超絶モヤモヤポイントです。 潔くスルーでもいいんですが、極力史実に忠実かつ、 乙女ゲームとして成立させたいと考えた結果、 下級貴族の娘が攻略対象者の 正室や側室の生家の養女になることで、 正室や側室本人になるという展開に行き着きました。 (これ、小説の転生物にも使える?!) 下級貴族にしたのは、しがらみが少なく、 どの家の養女になっても違和感が少ないからです。 庶民の娘だと、史実の正室側室がそこそこの家の娘の場合、 その養女になるのに無理があります。 武将の娘だと、攻略対象の武将との敵味方の問題が生じます。 上級貴族だと、どれだけ困窮しても、 大名クラスならともかく 下級武士には養女に出さないと思います。 また、有名武将以外のいろいろな武将を 攻略できる設定にしました。 とはいえ、地域とか世代とか超えると違和感しかないので、 ゲーム開始時にある程度地域と世代を絞る選択肢があります。 地域と世代でグループ分けしてあり、 スタート時の選択でそのグループが確定して、 再プレイ時に違う選択肢を選べば違うグループになる、 という感じです。 教養クイズは、単に自分がやりたいのと、 戦国武将と同じ趣味だから能をやろう! と思える作りになるように入れました。 別の乙女ゲームで、マナーを身につけるエピソードなのに、 受け答えの選択肢くらいで、 マナーに関する選択肢がない上に、 自分自身は知ってることを ヒロインが間違えているというものがあり、 個人的にはかなりモヤモヤしたので、 自分がモヤモヤしないゲームとは?と考えました。 シミュレーションではなくアドベンチャーなのも、 ただの趣味です。 毎日こつこつ親密度上げるシミュレーションゲームは苦手で、 選択肢でサクサク攻略できてストーリーがある アドベンチャーゲームが好きなんです。 明らかに小説本編より こっちの方が力入ってるんじゃないかというw 誰かこのゲーム、作って欲しい。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加