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俺の考察
不可解なことがいくつかある。3代目の言った
「騙したな!」「俺の父や母まで!!」「残念だったな厄神!」
村で何かがあったと、思わざる得ないこの発言。彼女は呪が解けて、彼が元に戻ったと思っているが…。何かが欠けている。
俺の記憶では、3代目は確かに厄神の首を村に持ち帰った。その後、厄神の呪いで気が狂い、崖から飛び降りて死んだと、ただそれだけが伝わっている。災いが起きたのかどうか、生き物が死滅したかも不明。カムイが厄神の骨だというのも、伝わっていない。いつからあったのかも曖昧だ。
そして、3代目に寄り添った婚約者。
トワの村では戦場や狩りに女戦士意外、女をいかなる理由があろうと連れて行かない。
それとたくさんの戦士たち。「レオ」以外の者が、厄神と対面したのは3代目のみ。厄神に対抗できるのは「レオ」のみで、打つには「レオ」単独で行くのがしきたりだ。
大きな疑問は、クアの力のこと。
時々クアの服や調味料を調達しに、近隣の村に行ったが、厄神がいるにもかかわらず、災いがあったと1度も聞いたことがない。むしろ、池や湖が綺麗になったと村人の言葉を聞く。木を枯らし、水が淀むのは「黒いもの」のせいだとニコが言っていた。「黒いもの」を3カ月に1度か2度の頻度で、彼女とニコが清めているのをこの目で見ている。
疫病や山を殺すのがあの「黒いもの」だとしたら…
1代目・2代目レオは相打ちと伝えられているが、カムイがなく厄神を打てなかったため災いが起きなかった。
4代目は打ち損じたと伝えられ、災いが起きる。だが、カムイを有し、撃ってしまったため災いが起きたとすると…
これは…伝えられている記憶が間違っているのか?
最後に「レオ」の存在。
もしかしたら…いや、都合の良い解釈かもしれないが…浄化の力を持つクアの助けになるよう、「レオ」が存在するのではないか…1代目と2代目は正しく「レオ」の役目を果たして、災いが起きなかったとも解釈できる。
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