昔の事

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美沙『…ありがとう!聴かせてくれて。』 空太郎『待てよ、美沙の聴いてない。』 美沙『あ…うん。』 空太郎『わぁ、温もり感じるね。』 美沙『うわ、気持ち悪い』 空太郎『おい!?……あれ?鼓動遅い…ねぇこれってさ、不整脈じゃ……。』 美沙『え?ホント?不整脈?なんそれ??』 知らないような素振りをしている美沙。 これは…もしかして…… 心臓病 なのでは。 空太朗『これって…心臓病じゃ』 美沙『……うん。不治の病なの。』 空太朗『えっ…う、嘘だろ』 美沙は辛そうに俺のギュッと手を握ってる。 美沙『辛い…よ。』 涙目で美沙はそういう。 空太朗『大丈夫、俺が守るから』 美沙『ありがとう…余命が来るまで、一緒に居てね。約束』 空太朗『うん、約束』 指切りを済ました後も、俺と美沙は泣いていた。
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