それは突然の出会い

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『離して下さい』 喋った!! 超カッコイイ声~! しかも、冷静。 『ひ、人の首に噛み付いておいて、離して下さいはないでしょ!』 『…すみません』 あ、謝った? す、素直。 『あなたは…誰?何で私を噛んだの?』 『僕は…』 私は、じーっと、そのイケメンを見た。 吸い込まれそうに綺麗なブルーの瞳。 目鼻立ちがハッキリしてて… 髪は金髪に近い茶色、私よりツヤツヤだし。 くちびるは私の血に染まってて、何かすごくセクシー。 外国人みたいなのに日本語喋ってる? 本当にいったい誰なの? 『…ドラキュラです』 『ド、ド、ドラキュラ?!』 私の頭の上に、はてなマークが飛んでいる。 それって、ジョークか何か? 『初めまして、僕はドラキュラです』 『ドラキュラ…さん?えと、それってあなたの名前?』 マイケル・ドラキュラみたいな? 『僕には名前はありません。ただのドラキュラです』
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