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此の世界の闇
イラスト／ryon*様
https://estar.jp/users/149570819
公開日：2021/2/26
※注意事項※
視えざる者／13ページの続編となります。
ーーこの世界は何か可笑しいーー
彼女がそう思うようになるまで、
余り時間は必要なかった。
出歩く人々の中に交じる異質な者達。
人の形を保っている者がいれば、そうではない全くの別物がいて……。それ等が見える彼女にとって、それが当たり前の世界だった。
でも会話が成り立つ年頃になると、その当たり前が違うことを知る切っ掛けとして、母親に面と向かって言われることとなる。
自分の両親と比べて、
似ても似付かない相手と遭遇したら、
知らない振りをするようにと……。
ーー大人は何か隠してるーー
彼女がそう考えるようになったのも、その頃で。今だ大人達が何を隠しているのか知らないまま、無難な生活を送っていた。
ーー彼と出会うまではーー
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
「何をしたの？
......この子、怯えているじゃない」
数日前に隣のクラスにやってきた転校生。
悪役面だと噂になる割には大人しく、話しかければ至って普通に対応してくれると、彼女はクラスメイトの友人から話を聞いてた。
でもそれは、彼女のように日常を無難に乗り切るための術であり。彼にとっては、仮初めの私生活。この度は運悪く昨夜見逃したモノと街中で遭遇し、忠告してたところを彼女に見られてしまったのだ。
「お前には関係ねぇよ」
誤魔化すには難しい状況ではあるが、彼女の言動から自分と似ているようで。一線を引いてやらなければいけないと察した彼は、捨て台詞を吐いて早々に立ち去った。
彼は、この世界の秘密を知る身で。家系の都合から、世の中の普通とは違う生活を強いられていたのだ。
しかし、彼の口の悪さから優しさに気付けなかった彼女は、此の世界の闇をこれから知る事となる。
＝＝＝＝＝＝＝
『絵師がみたいシーンを絵にしたら
物書きさんがSSをつけてくれる』
ryon*さんからの決め手フレーズ
「何をしたの？
......この子、怯えているじゃない」
＝＝＝＝＝＝＝
本投稿はこちら↓↓
https://estar.jp/pictures/25788082
ーーこの世界は何か可笑しいーー
彼女がそう思うようになるまで、
余り時間は必要なかった。
出歩く人々の中に交じる異質な者達。
人の形を保っている者がいれば、そうではない全くの別物がいて……。それ等が見える彼女にとって、それが当たり前の世界だった。
でも会話が成り立つ年頃になると、その当たり前が違うことを知る切っ掛けとして、母親に面と向かって言われることとなる。
自分の両親と比べて、
似ても似付かない相手と遭遇したら、
知らない振りをするようにと……。
ーー大人は何か隠してるーー
彼女がそう考えるようになったのも、その頃で。今だ大人達が何を隠しているのか知らないまま、無難な生活を送っていた。
ーー彼と出会うまではーー
＊ ＊ ＊ ＊ ＊
「何をしたの？
......この子、怯えているじゃない」
数日前に隣のクラスにやってきた転校生。
悪役面だと噂になる割には大人しく、話しかければ至って普通に対応してくれると、彼女はクラスメイトの友人から話を聞いてた。
でもそれは、彼女のように日常を無難に乗り切るための術であり。彼にとっては、仮初めの私生活。この度は運悪く昨夜見逃したモノと街中で遭遇し、忠告してたところを彼女に見られてしまったのだ。
「お前には関係ねぇよ」
誤魔化すには難しい状況ではあるが、彼女の言動から自分と似ているようで。一線を引いてやらなければいけないと察した彼は、捨て台詞を吐いて早々に立ち去った。
彼は、この世界の秘密を知る身で。家系の都合から、世の中の普通とは違う生活を強いられていたのだ。
しかし、彼の口の悪さから優しさに気付けなかった彼女は、此の世界の闇をこれから知る事となる。
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『絵師がみたいシーンを絵にしたら
物書きさんがSSをつけてくれる』
ryon*さんからの決め手フレーズ
「何をしたの？
......この子、怯えているじゃない」
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https://estar.jp/pictures/25788082
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