あとがきという名の蛇足

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 元作の長編からお付き合いいただいている方も、はじめましての方も、拙作をお読みいただき、本当にありがとうございました。  あとがきに関しては、元作ネタ込みで綴りますことをご容赦ください。  これまで、シリーズ絡みの作品が乱立するのは避けたい派でしたが、古い作品が更新扱いになる方がより嫌だとようやく自覚しました。もちろん、人それぞれの考え方があります。  単発・完結している内容なら、なんとか新作として読めるように書く努力を今後も続けていきたい所存です。  さて、今作は紅平王子が主役です。  一応は関連作である前作は、朝香くんの話だったために反動でしょうか。朝香くんを書くと紅平を、紅平を書くと朝香くんを書きたくなるという無限ループが体内にあるようです。  今作を書きながら、「朝香くんなら…」と妄想もしばしば。  萌が嫉妬する場面、もし、朝香くんなら盛大に反応したことでしょう。その後の展開は同じですけどね…。  というより、「お前が嫉妬できる立場かッ」と、萌に怒れた読者さまも多いことでしょう。  今作、一応は読み切り新作としたいがために、紅平の特徴である「ブツ切りの喋り」が表現できませんでした。富永さんとはスムーズに、萌とはブツ切り喋りにしたかったのです。初めて読む方には違和感しかないと思い、多用は控えました。う~ん、残念。でも、ちょっと新鮮かも。  相変わらずの二人。  どんな未来が待っているんでしょうね。  書類的なものは別として形だけでも結婚は十二分に可能性があります。  ただ、二十五歳という若さ、(私に腕が無く書けませんが)仕事も頑張る時期、互いの住居が遠距離……という現状を鑑み、ときには、冷酷に損得勘定をもって答えを弾き出さねばならない結婚という行為は、なかなかしんどいもの。あまり考えすぎない方がいい場合もありますが。  無限の愛と心の広さを兼ね揃えた、でも、抜けている紅平くん。  几帳面で隙のない、自分がリードしたいけど空回りも激しい朝香くん。  仮にどちらが相手だったとしても、さほど影響されなさそうな萌。  三人のアレコレはすでにケリがついてはおりますが、未だに妄想しては楽しむ作者です。お許しを。  なんにしても、スパダリなんてものは私の範疇外だと再認識しました。読むにしても書くにしても、完璧すぎる人にはなんの魅力も感じません。  最終ページへ☞  一応、断っておきますが、甘々は苦手なんです、私…🍰
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