新選組へ

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「ああ?いいじゃないか、一晩くらい。それともなんかダメな理由があんのか?」 沖田さんが必死すぎたせいか、土方さんが眉を寄せて怪しむ。 「いや、だって。奈々さん新選組大嫌いですもんね。あっ、、、」 しまったという風に気まずそうに私をみる沖田さんに思わず苦笑する。 「まあ。夜ご飯をご一緒するくらいは、、」 土方さんを見ると若干悲しそうなので、少し罪悪感を感じて承諾してしまった。 「幹部だけだし大丈夫だろう」 土方さんの言葉に、まあ、幹部だけなら大丈夫かなっと思ってしまったのだ。 だがこの時の私は新選組には藤堂が居ることをすっかり忘れていたのだ。 晋作さんと甘味屋にいって、気絶させられて新選組の副長に会って、色んなことが起こっていっぱいいっぱいだった上に最近は藤堂のことを考えることも減っていて完全に失念していた。
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