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夕食が並べられた座布団に腰を下ろし、周りを見回すと、まだ全員は揃っていなくて、空いている座布団が数個あった。
「土方さん、また女引っかけてきたの?」
「うわー。女癖悪っ」
「今に始まったことではない」
「うるさいっ」
なんか土方さんをいじってるなと思っていたら予想通り彼はキレた。
ちなみに隣に座っている沖田さんに聞いたら、上から原田さん、永倉さん、そしてさっき会った斎藤さんというらしい。
「おい、めんどくせーから自己紹介しろ」
「あ、才谷奈々です。今日の夕食だけご一緒することになりました。よろしくおねがいします」
自己紹介すると、
「うわー、可愛い。屯所はむさくるしいから天使に見えるぜ。お嬢ちゃん、俺と逢引きでもしない?」
原田さんが誘ってきた。
「いや、既婚者だから。しかも龍之助のお母さんだし」
沖田さんがピシャリと言い放つと、見事に皆固まった。
「え、お母さんなの?え、何歳?」
「18歳ですけど、」
「えーー」
次は沖田さんが驚きの声を上げた。
「僕よりも年下なんですか?」
「私もだ」
ぼそりと斎藤さんも呟く。
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