人形の持ち方。

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お人形さん、それは、私だけの、大切な物。 体の一部みたいな、大切な存在。 でも、お人形さんの持ち方なんて、誰も教えてくれないね。 そこで、この僕が、君たちにレクチャーしてあげるよ。 人形それは、太古から、人の形を型どった物。 ある、さみしがり屋の少女は、人の形をしたものに息を吹き込んだ。すると、人形という、魂を持つ神様が生まれた。優しいばかりの神様。 ある日、少女は、自分のストレス発散道具にお人形を使ってしまったんだ。すると、もちろん、自分の生き写しである人形は、怒り悲しみ、憎しみ。そう、普通の神様が抱く感情を抱いてしまったんだ。 すると、神様は泣きながら、少女の空耳ともあろう場所から、少女に話しかける。何で、私がこんな幻聴みたいなのが、聞こえるのかなぁ。すると、他の大切にしていたお人形が、「私は、阿弥陀ですよ。声が聞こえるのならば、私のいうことを聞きなさい。いえ、人形のいうことは、聞かなければならないのです。」と、言われた。 なぜ、阿弥陀様や神様のお話を聞かなければならないのかはね、あなたの心を暖めてくれて、救ってくれるから。それが、人形を持つ、という事だから。 人形を手放したくなってしまった少女は、お父さんとお母さん、家族に、これからどうすれば、よいのかを聞いたんだ。 すると、母さんが、神社に人形供養の場所があるから、そこに持っていくと、いいかなぁ、と言ったんだ。人形は、神様が宿っている。神様は、本来、神社にお返ししなければ、ならないものなのかもしれないなぁ。 ふぅ、ひと休み。 そう、人形は、生きています。 よく、犬や猫は、飼い主に似る、といいますが、お人形さんも、貴方に似てます。そして、嬉しく思う時は、一緒に微笑み、悲しい時には、そっと寄り添い話を聞いてくれます。それが、神様の仕事です。 でもね、神様に甘え過ぎては、いけないかなぁ。 悪い事をすれば、たちまち、稲妻が鳴り響き、走ります。 泣く子は、育つ。 神様は、貴方の活躍ぶりを見ています! 是非良い私生活を送ってくださいね。 人形は、いつだって貴方の味方でいたいものなんですよ。僕も、人形大好きなんだ。だって優しいから。 自分が優しかったら、もちろん、お人形さんも、優しい、平和な日々が待っています。 同じように、つまり、言いたいことは、自分に優しい人は、相手にも優しいのです。人間社会も、同じように成り立っています。 ではでは。快適な私生活を、お送りください。 神様は、いつだって貴方を見守っています。 それでは、また、会う日まで。 さようなら。 貴方を見守るフクロウより。不苦労ってね。 なんちゃって。 バイバ~イ。
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