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「ふざけんな!」
「売れっ子スターの仲間入りだよ」
「ぶち殺す!」
僕の実力じゃなかった。
与り知らぬとこで決まった配役。
自分自身で枕営業した訳じゃないのに、己が薄汚れた存在に思えた。
まだ自分で決意してシタ方が潔い気がする。
「2人とも止めて!」
制止する彼女の声。
「美希も知ってたのか!?」
僕は腹から煮え立つ怒りのまま、振り返った。
「…知らなかったわ。でも、」
「でも何だよ!」
彼女にも怒りが湧く。
「どんな事でもチャンスはチャンス。最大限に活かさなきゃ」
したり顔で奴の肩を持つ裸の彼女に、僕の中で失望と劣情がない交ぜにおきた。
「事実、翔琉君は降ってきたチャンスに食いついて、佐竹ちゃんの彼氏らしい事するのを忘れただろ?」
図星だった。
忙し過ぎて失念しまくりだった。
「だから~最後に恋人らしい事したら?ホラ、彼女のアソコも欲しがってるよ」
そういって奴は、ベッドの上で膝立ちになり、顔だけ僕の方に振り向いてる彼女の下半身を指差す。
彼女の秘部から流れ落ちる液体は、散々注がれたアイツの精液か?彼女自身の欲情がなせる技か?
僕の暗澹たる気持ちに火がついた。
彼女を体ごと振り向かせ、視線を彼女の顔から身体に落とす。
「そんなにイキたいの?」
視姦する。
「…イヤラシイ女!」
美希を力一杯押し倒した。
そこから先は記憶に残したくない出来事だ。
彼女の震えは止み、僕の激しい律動にも応えてたと思う。
彼女を壊しそうになる突きに、悦びの喘ぎ声をあげていた。
堪らなく気持ちイイ、ナマの感触。
薄皮一枚ない状態が、恍惚を導く。
いつまでも味わいたくて、彼女を犯しまくった。
そんな僕達をオカズに、奴の表情も欲情に歪む。
今なら僕は凶悪殺人犯の役も演れる。近親相姦の役も。
二人に対する仕返しは必ずすると胸に刻み涙を流しながら、僕は彼女の上で腰を振り続けた。
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