35人が本棚に入れています
本棚に追加
そのあとも夕方になるまで、たくさんの色んな話をした。
まるで、窓から差し込む西日が
時間を気づかせてくれたような気がした。
それほどまでに話に夢中になっていたんだ。
喫茶店のお姉さんは、
わたしの話を一つひとつ頷いてくれる、
気さくな人だなって思った。
ただ、趣味は? という質問には上手く答えられなかった……。
さあ、家に帰らないと。
立ち上がるわたしに彼女が声をかけてくれた。
「白いツツジの花言葉って知ってるかしら? たしか……」
お店を後にした。
とても素敵な時間だったな、また行こう。
ふと、昔使っていたミシンはどこに閉まったっけなんて考えた。
そして、この間公園で話した、
君のことを思い出す。
ツツジの花言葉 -初恋- の意味は
わたしにもいつか分かるかな……。
最初のコメントを投稿しよう!