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・・・どこも怪我はしていないなぁ。……ぃゃ、頭が少ぉ〜しズキズキする。
しかし、どのタイミングでぶつけたのかは思い出せない。
・・・それより何より
「うぉ〜い……? だぁれかぁ〜〜……? だぁ〜れかっ」
「はい、何でしょう?」
「ぅおう! ビックリしたぁ」
急に、重厚そうなドアがズズッと開き、明かりが射し込み、誰かが部屋に入って来た。屈強な躰付きで優しい表情をした男だ。
・・・こいつ、看護師かな?
紺のズボンと半袖Tシャツのラフな服装をしている為。
・・・ひょっとしたら、患者かも?
兎にも角にも、誰でもいい。この臭い匂いを何とかしてもらいたい気持ちで溢れていた。
「コレ、何とかしてぇ?」
「……どれ?」
「に・お・いぃぃ〜」
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