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「ギャラ。
(まあな、俺も進化して飛行タイプが追加されたおかげで地面技は当たらないんだ。)」
「えーっ!
じゃあ、危ないの私だけじゃないの…!」
「ニヒヒ、そうなるね~。」
「じゃあ、ゲンガー、ギャラドス、早くガラガラを倒してよ~!
このままじゃブーメランが当たっちゃうよ~!
痛いのヤダ~!」
「それがね、ただ倒すだけじゃ駄目なのさ…
それに、トレーナーって言うのはさ、ポケモンと一緒に己を鍛えなきゃいけないんだ、肉体的にも、精神的にもね。
大丈夫、今の君なら避けれるよ、ユラ!
まぁ、良い機会だし、頑張って逃げてよ。
それ避けるだけでもある意味トレーニングになるからさ。グッドラック!」
ゲンガーはビッと親指を上げてユラにウィンクをした。
「なんかひどっ…!」
「ほら、来るよ、ブーメラン!ユラ、避けて避けて!」
遅い来るホネブーメランを、ユラは「ひええ…!」と悲鳴を上げながら間一髪で避けた!
「うえ~ん、こんなのおじいちゃんよりスパルタだよ~!
っていうか、幽霊なのに何でフツーに物理技繰り出せるわけ?
幽霊の技なんて当たらずにすり抜けるもんなんじゃないの?
こんなの反則だよ~…」
泣きながらホネブーメランを一生懸命避けるユラ、それをふよふよと宙に浮いて眺めながらゲンガーが言った。
「それは決まってるよ、
幽霊なのにその姿も技もこんな風に実体化してるって事はさ、つまり、それだけ強いってことなんだよ、そのガラガラの念が…。」
「そうなんだ…
ん?あれ?そういえば、ゲンガー、君にも触れられたよね?だったら、君も実体化してるって事でしょ?
なら、君の念も相当なものなんじゃ……」
すると、ゲンガーは目を泳がせ、冷や汗をかきながら頬をポリポリと掻いた。
「オ、オイラはそれほどでもないよ…。」
「うそだあ!その顔、絶対そうだよね!
…それにしても、ガラガラ、なんか凄い怒ってるみたいだけど、一体何があったんだろう…?」
すると、ゲンガーが言った。
「そのガラガラ、
生きてる時に“ロケット団”っていう悪い人間達から逃げる途中で殺されたんだよ…。」
「うそ…!」
「嘘じゃない、本当の事さ…
ロケット団に殺され、そのガラガラは愛する我が子に会えないまま、幽霊になっちまったんだ…。
だから、我が子に会いたくてたまらない想いがガラガラをこの場に留めているのさ…」
すると、そのゲンガーの言葉にピクリ…と反応したガラガラはユラに攻撃を繰り出す手をピタリと止めた…!
そのガラガラの様子を見ながら、ゲンガーはさらに続ける。
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