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「えっ…!
う、うぅ……。」
ユラの目からぽろぽろ…と涙がこぼれ落ちた…。
それを見たゲンガーは思わずギョッ!として、オロオロしながらユラに聞いた。
「え?え?何で泣くの!?
あっ!
もしかして、君、ゴーストポケモン、嫌い…?
でもって、オイラの事も嫌いだったりして!?
マジで!?だったら、オイラも泣いちゃうよ~…?」
ゲンガーはまるで捨てられた子犬のようにウルウル…と目を潤ませた…すると、それを見たユラが焦ってブンブンと首を横に振りながら言った。
「あっ、ううん、違うの…!
ごめんね、そういう事じゃなくて…!
ちょっと怖いのはあるけど…
でも、嫌いじゃないよ、ゴーストポケモン…
君の事も、嫌いじゃない…
なんて言うか、その…
嬉しくって……。」
ユラはそう言って手でぐいっと涙を拭った…
「だから、ありがとう…
そう言ってくれて…。」
ユラはそう言ってニコッとゲンガーに微笑んだ。
そのユラの笑顔を見たゲンガーは頬をポ…ッと赤らめ、やがて、安心したように、それでいて嬉しそうにニヒヒと歯を見せて笑った。
「……∥
そっか…
そうだったんだ…
良かったあ…!
オイラの事、嫌いじゃなくて…嫌われてたらどうしようかと思ったよ~!」
ゲンガーはそう言ってユラに抱き付いた!
「きゃっ…!∥」
「コイ…!
コイコイコイコイッ!」
コイキングは頭にムカつきマークを浮かべながら怒っていた。
「…何?
この子とオイラに挟まれて窒息死しそうだったって?
メンゴメンゴ(笑)」
「え?
コイちゃんがそう言ったの?」
「うん。
ってか、君、コイキングとは話せないんだね…。
なんでオイラとだけ…まあいいや。
それにしても、君、良い子だね~!
オイラ、ますます君の事気に入ったよ!」
ゲンガーはユラの頭を撫で撫でした。
「そんで、もう知ってるかもしれないけど、
オイラ、
“ゲンガー”って言うんだ!
呼び方はどうする?ニックネーム付ける?
ゲンさんとか、ゲンジロウとか…って、我ながら渋いなこりゃ(笑)オイラ、名前のセンス無さすぎ!
って事で、君が考えてよ!」
「え、私が…?
うーん…
そ、そのままでもいい…?」
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