~運命の出逢い~

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「え~!ニックネーム付けないの~?つまんなっ!…な~んて嘘(笑) 名前そのままOKよ! 君の名前はユラだね? 君のおじいさんがそう呼んでるのを見たから分かったのさ! ってことで、ユラ、これからよろしく!」 ゲンガーはユラに右手を差し出した。 それを見たユラも「よ、よろしく…」と言って右手を差し出し、ユラとゲンガーは握手を交わした。 これが、ユラとゲンガーの運命の出逢いだった。 「ユラ、君は絶対強くなれるよ! オイラが保証する! なんてったって、オイラ─… レベル70だから。」 「…はい?」 ユラは耳を疑った。 「いや、だからね、レベル70なわけよ、オイラ。 だから、コングラッチュレーション(おめでとう)!!」 「えっ、ええええぇーー!?」 「コイーーー!?」 「お、2人ともナイスリアクション! いいね、その顔、ナイスショット!」 ゲンガーは手でカメラを撮るポーズをしながらニヒヒと笑っている。 何気にミュウツーと同じレベルってチートすぎるでしょ! どうしたらそんなに強くなれんの!? 訳分かんない! ってか、ここにはだいたいレベル18から23、24ぐらいの野生ポケモンが多いのに、何でこのゲンガーだけこんな…そもそも、フツーここにゲンガーなんていないからね! 赤緑時代からゲンガーって交換で手に入るレアなポケモンだからね! 自分、友達いないから交換も出来ないし、こんな形で、しかも、こーんなレベル高いゲンガーをゲット出来るとなればラッキーと言えばラッキーなんだけど(笑) なんだ、この懸賞当てたようなお得感は!? っていうか、その前にバッジ全部手に入れないと手懐けられないじゃん!? ちょっ、序盤からいきなりハードル高くない!? 「……とか思ってる? その顔は絶対そう思ってるよね?(笑)」 ゲンガーがそう言ってユラとコイキングの顔を覗き込むと、ユラとコイキングはコクコクコクコクと激しく頷いた。 「だよね~。 つまり、こういう事! ユラ、君は選ばれた人間なんだよ。 だから、オイラともこうして話せるんだ。 オイラも君の事気に入ったし、バッジ無しでもオイラ言う事聞くから問題ないない! だから、君も、さっき思ってたような事、気にしなくていいからね!」
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