月曜日

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月曜日

カーテンを開けると まばゆい光 晴天 頬にあたる陽光のあたたかさ つつましい幸福 晴天は 気持ちを明るくさせる 月曜日 人はみな出勤してゆく 私は 布団に逆戻り 明るい部屋の中で 頬にあたる陽光に 日焼けするかもしれない……と不安を感じながら 目を閉じる もう一度眠れる訳では無いけれど 起きる気持ちになれなくて 二度寝しようと 目を瞑るのだ 眠れないのだけれど 眠気が私を支配してる 目を閉じて 世間がザワザワと活動し始める音を感じながら もう起きたくない もう目覚めたくない もう 意識を失いたい 寝返りも打たず 目も開けず 布団のなかで横たわっている 私の世界は灰色だ カーテンを開けた時の幸福感は あれはなんなのか 確かに感じた 希望と幸福 けれど 私はそれを掴むことができないのだ 一日が始まることを拒んで 布団の中に潜るのだ 晴天の月曜日 私は世の中を拒んでいる
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