幸の薄さを胸で判断しないでください

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「え、え?」 「面白いんだよ」 「はい?」  混乱している私を余所にこちらを真上から見下ろして、彼が意地悪く笑う。 「あまりに反応が薄いから不感症なのかと思ったが、単なる経験不足の所為だろう? だから、興味が湧いた」 「ちょ……胸、やめてください」  自由な右手がするりと私のシャツの中に入り込んで、ブラの上から私の胸を揉み始めた。 「お前、幸薄いな。人に揉まれた方が胸は大きくなるらしいぞ?」  私の反応を見ながら、彼はまた喉でくくっと笑った。 「大きなお世話です!」  人の気にしているコンプレックスな部分を……! 胸の大きさで幸薄いとか言われたくないんですけど! 初めて会ったくせに凄く凄く憎たらしい! 「私は、こういうことは好きな人としたいんです……っ!」  大きな声で叫べば彼の動きを少しでも止めることが出来ると思ったけれど 「俺を好きになれば良いだろう?」  なんて言って、全然止まる気は無いみたいだった。
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