幸の薄さを胸で判断しないでください

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 私だって眠りたいけれど、寝て目覚めたときが怖いから、必死に眠気と戦った。  それから何時間くらいが経っただろうか、急にバタン! ガタガタ! と騒がしい音が聞こえてきた。まさか、この人以外がここに入ることが出来るなんて思っていなくて、私の頭の中に「どうしよう」が蔓延していく。  彼の身体を退かそうと奮闘している間にも寝室の扉は勢い良く開かれて……
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