幸の薄さを胸で判断しないでください
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「はい?」 反射的に「何だろう?」と彼の背を見る。 「帰ってきたら、お前を」 ――ん? 私を? 「敵の船に送り込む」 その背中はこちらを振り向くことなく、極自然と言い放った。 「はい?」 「じゃあな」 禅さんの姿が扉の向こう側に消えて行く。 ――はいぃぃぃいいいい?
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