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第一章◇変わりゆく運命
昨日と同じ今日があり、今日と同じ明日がある。
まぁ厳密には同じではないのだろうけど。
目に見えないところや気付かないところで少しずつ何かが変化して、その小さな繰り返しによってこの世の中は変わってゆく。
その変化には、気付かずに…
いや、気付かないようにして、私は昨日と似た今日を生きる。
今日よりほんのちょっぴり幸せな明日がきてくれればいいなぁくらいの、ささやかな暮らし。
と、いいつつも、そんな平凡な暮らしを望む私には、もったいないくらいの彼氏がいる。
…彼、光希との最初の出会いは、2021年の4月。
私達が小学6年生の時のこと。
光希は父親の転勤で、この街に引っ越してきたんだ。
家は、私の家から徒歩で1分もかからないくらい。
近所だし、親同士が仲が良くなった事もあり、私も含めてすぐにお互いの家を行き来する程仲良くなっていったんだ。
幼稚園とかのちっちゃい頃からの付き合いって訳じゃないから、幼なじみというほどではないのかな。
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