チェロ弾きのための54字のストーリー

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 チェロはしっとりと空気を震わせて、どこかもの悲しい旋律を奏でた。  彼が弾き終わると、兵士たちから自然と拍手が起こった。 「これは何という曲だ」 「『鳥の歌』といいます。ぜひ覚えて帰ってください」 「いい気分転換になった。明日はたくさんの敵を倒せそうだ」  兵士たちは満足げに立ち去っていった。
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