小さな「好き」から見つけましょう

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照明が落ちた薄暗がりの部屋なのに、白日の下に晒されているような、羞恥を覚える。 「隆臣さんも……」と言ってスウェットの裾を引っ張ると、隆臣は上半身を起こし、一気に着衣を脱ぎ捨てた。  均整の取れた筋肉の引き締まった体に、ごくりと喉が鳴る。 「あっ……、んんっ……、やあ……っ」  もう一度、隆臣の舌が依歩の口腔を犯すと、首や鎖骨にキスを落としながら降りていき、小さな胸の突起を吸われる。乳輪を舐められ、舌で転がされながら、もう片方の手で萌している依歩のものをゆるゆると扱かれた。今まで、自分で少し触る程度だった時の快感とは比べ物にならない刺激に、頭がおかしくなりそうだ。 「だめ……、イっ……イっちゃう……」  やだやだと首を振る依歩に、隆臣はさらに律動を加え、吐精へと導こうとする。 「やっ、まだ……っ、だめっ……」  快感に翻弄されながらも、依歩は隆臣の手を掴んで制止する。 「依歩……?」  眉を顰めた隆臣に見下ろされ、依歩は目を逸らした。優しい隆臣のことだ、依歩の体のことを考え、このまま依歩が達したら行為をやめてしまう気がした。 「隆臣さんと……繋がりたいです……。一緒に、いきたい……」  羞恥と興奮で火照った顔が恥ずかしくて、まともに隆臣の顔が見られない。 「…………っくそ」  隆臣は、齧り付くようなキスを落とすと、依歩の上からふっといなくなった。 すぐにクリームのようなものを手にして戻ってくると、指にべっとりと纏わせる。 「……んっ」 後孔にひやりとした感触がして、太い指で円を描くように塗られた。 「辛かったら、すぐ言うんだぞ」 ゆっくりとなじませながら、時間をかけて抽挿を繰り返していく。緊張をほぐすように口づけられ、胸をいじられ、さらにクリームを足されて蠢く隆臣の指は、くちゅくちゅといやらしい音を立てた。 時々、依歩の太腿に隆臣のそそり立ったものが当たり、その大きさ怖気づきながらも、依歩の決意は揺るがなかった。 「……っん……はあ……」  指が増やされると、その圧迫感に力む体を、隆臣のキスが弛緩させる。 隆臣が欲しい。もっと深いところで繋がりたい。ずっと抑え込んでいた『好き』を認めた途端、こんなにも自分が貪欲になるとは思わなかった。 「も……挿れて……」 「でもまだ……」  渋る隆臣に、依歩はいやいやと首を振った。 「……っ。挿れるぞ……」
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