(二)

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 警告音が鳴った。教室の内部空間が透過の赤色に変わった。  僕は立ち上がった。  入口に教師二人が走ってやってきた。 「お前ら、何やっている!」  クラスメートたちはすぐに席についた。 「ログを見ればわかるんだぞ! 今、誰が何をやった」  教師の一人が教室内に入ってきて、黒板の前で僕たちをにらんだ。 「先生! エド君がサム君を押して倒してました」  女児の一人が言った。死角にいたので、どこの席にいるかはわからなかった。 「エド! またお前か!」 (続く)
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