(一)

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 そして今再び、キッチンから戻ってきたママが、トーストとブロッコリーがすでに乗っている三枚目の皿に目玉焼きをフライパンから滑らせた。 「あなたー、ご飯よ」  ママが大きな声を出した。  キッチン脇の廊下の方からパパがやってきた。背広姿だ。これから仕事というのに行くのだろうか。 「サム、何しているの? 早く食べないと遅刻しますよ」  遅刻。そう遅刻してしまう。何に? 「今日は初めて学校に行く日でしょう。初日から遅刻するわけにはいかないでしょう」  そうだ。僕は学校に行く。学校という教育機関で学習を行う。 (続く)
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