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「でしょう。小学校三年生は『ドーシン』については知らないし、学習しないの。私たちはアンドロイドだから、既に機械学習で知っている。でも、彼らに合わせて、それらについては知らないフリをしなくてはいけないのよ。だから、あなたもそうなさい」
「僕はアンドロイドではないよ。人間だよ」
「本当に?」
「本当に」
「わかったわ。ともかく、今後も私と友達でいてくれる?」
「いいよ」
「あなたは私がアンドロイドであることを気にしないの?」
「気にしないよ」
「そう。ありがとう」
ありがとう。感謝の言葉だ。感謝された。
「また明日会おうね」
「うん、また明日。学校で」
そうして僕はデニスの家を出た。そして自宅に戻った。ベッドに入って休んだ。
(続く)
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