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ゲームに勝利した者には、一億円が贈られる。あり得ないと思いつつ参加募集に応募する者がいる。抽選で選ばれた者は四十代主婦A子。大学生のB男。三十代OLのC子。六十代自営業D男の四名。彼らは住宅地のアパートの一室に呼ばれた。部屋の中には四つに分けられた札束が置かれ、壁に一枚のメモが貼られていた。
〈一千万円を二十四時間以内に使い切ること〉
使い切れなければどうなるのか。そんな疑問を抱きながらも四人はゲームを始めた。
自営業のD男は借金の返済をした。
OLのC子は宝石を買った。
大学生のB男は車を買った。
主婦のA子は寄附をした。
再びアパートに呼ばれたとき、C子とB男の姿はなかった。ということは敗者となったわけだ。
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