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「な、ビビるだろ?すげぇリアルでマジビビった」
俺はさっきYasu.が言った事と、夢の中でYasu.が言った事がシンクロしていた事を忘れる為に、皆へ夢の事を話した。
『俺らを勝手に殺すな』と笑われる覚悟でいたが、誰からも笑い声は聞こえなかった。
それどころか、誰かが鼻水をすすっていて、それがすすり泣くような音に聞こえた。
「慎一…」
Yasu.が俺の事をVanpuと呼ばずに本名で呼んだ。
「今、家にいるんだな?」
Yasu.が変なことを聞いてくる。
俺はオンラインゲームを家以外でやったことがない。Yasu.もそれを知っている。
「何だよ、何かお前らさっきから変だぞ?俺、今日もバイトだから早くやろうぜ」
俺が変な夢の話をしてしまった事で雰囲気までもが変になってしまった。
確かに夢とはいえ、トラックに突っ込まれて引火したと言われて、気分がよくなるハズはない。
俺はゲーム内でこの雰囲気の悪さを挽回しようと、気合いを入れながら自分のキャラを狩猟へと向かう馬車へ一番に乗り込ませた。
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