桜の季節

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俺の後ろで人の気配がした 後ろを振り向いた瞬間さっきまでの少しでも幸せだった気分が一瞬にしてへし折られた。 「おっせぇんだ、よっ!!」 そう言うとあいつは俺の頭を容赦なく掴み壁に打ち付けた 「ってぇ、、、」 衝撃で頭がくらくらする、久しぶりのこの重い痛みが体を震わせる。そうだこいつはずっとこういう奴だったんだ、この痛みがまたあの頃を思い出させてくれた あいつが手を離すと、頭のじんじんとする痛さと目の前が真っ白になり壁伝いにずるずる座り込んでしまった。 「ちっ、、、めんどくせぇ」 あいつはそう言うと俺を軽々抱き上げ廊下を歩きだした
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