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何が真実で何が違うかが分からなくなる。 「今頃、山城健成さんが西田さんに会われているはずです。 真実を知る為に」 「高津さん、僕は少し我儘だったかも。 蓮華さんが女性恐怖症だと言う事も忘れて、自分の気持ちだけを優先させていた」 「それは全て葉君と蓮君の為ではないのでしょうか? だから、蓮華さんも若も奏君の意思を尊重させたと私は思いますよ」 「僕、明日にでも里美に聞いてみるよ」 「その方が良いかと」 「高津さん、ありがとう」 「私は織田組の為に話しをしただけです。 では失礼します」 高津さんが出て行った部屋で、僕は僕なりに考えた。
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