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カウントダウン
仕事納めの前日、図書室の職員から
「数多の不思議」修繕終わってると声を掛けられた。
コウさんの所に置き忘れたままだった。
休み中に少し目を通したかったので、仕方なくもう一度コピーをした。
取りに行けばいい話なのだが、日が過ぎるほどに、家の前を通っても足を止めることが出来ずにいた。
新聞は手元に2部だけ残して、綺麗に無くしてしまった。
なかなか減らないと思った3000部も片付いてしまうと呆気ない。
1000部スタートを「シュウ君が手伝ってくれるなら2000にしようかな」と。
あの頃はまだ君付け…。
距離は歩み寄れば近くなる。
俺が?
待っていたら、いつの間にか遠くなって行くのかもしれない。
そんなことばかりを頭の隅で考えながら、ろくに大掃除もせず「数多の不思議」をだらだらと読む。
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