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大晦日はここ3年、高校時代の部活仲間と忘年会。
来年の予約をしたのが始まり。
来年の予約って、なんだか凄いと思った。
人気芸能人が何ヶ月、何年先のスケジュールも埋まってる。という話に一寸した違和感を感じるみたいに。
それでも、その日には予定通りに集まり、大概会うのは1年ぶりだ。変わり映えしない近況報告に、誰それの噂話。
飲んで、笑って、喋って…。子狐のイラストを描いてくれた奴が新聞を持って来た。
ひとしきり俺の話で盛り上がる。
ふと気づくとメールか数件入っていた。
コウさんからだった。
「話がある」
「家の前に居る」
「広場で待ってる」
15時、17時半、19時
なんだこれ。もう9時を回っていた。
この大晦日に、なんの話だ?
まさか、このクソ寒い中待ってやしないだろうなぁ。
子供じゃあるまいし、広場って可笑しいだろう。
知るか。
案外頑固な人だから、まだ待っているかもしれない。
「一緒にカウントダウンしねーの?」などと言われながら、
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