K指防衛軍

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節美本体は小指を打った痛みでのたうち回っており、小由季はそれを心配そうに見つめていた。 「向こうの母体が小指をおさえてる為、通信が途切れた可能性もありますが……生存の確率は極めて低いと思われます。ちなみに節美は牡牛座で……今日の占いは……一位でした……」 「……クソッ。どうしてこの世はこうも残酷なんだ……」 隊員の一人が無念で顔を歪ませている。 「くよくよするな。彼らは立派に戦った。敬礼!」 総督の言葉で防衛隊全員が涙ぐみながら、殉職した(と思われる)同胞に敬意を捧げた。悲しい沈黙が防衛軍支部を包み込む。 「だが、こうしてばかりもおれん。我々は引き続きこの母体の小指警護をしなければならない。これは遂行しなければならない任務だ。散っていった仲間の為にも全力を尽くそう」 「はい!!」 このような事態が起こっているのを知らない小由季は、歯を磨き、二度目の排泄と着替えを済ませた。 「今の所順調だな。現在母体は紺色の靴下を履いているが、これではまだ防御力が十分ではないな。早く革靴を履いて欲しいものだ」 「はい、総督……あれ?」 「どうした」
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