3人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は5時半から、打ち合わせがあった。
確か、担当の人が変わるとかで顔合わせを、
「あー…すいません。遅れてしまって。」
「いえいえ、お忙しいでしょうから。」
「少し病院に行っていまして…」
「そうでしたか、気にしないで下さいね。」
「ありがとうございます。」
「改めて、本日より私の後任を務める篠田君です。仲良くしてあげて下さい!」
「あっ、篠田さん、ですね。よろしくお願いします。」
「実は、担当は初めての新人なので、至らないことも多いかもですが…」
「いえ、私もそんなものですから、気にしません。」
「ありがとうございます!では、私はこれで。今まで、ありがとうございました、先生。」
「はい、こちらこそありがとうございました」
今まで担当してくださってた佐藤さんは、会社の新しいプロジェクトに参加することになったらしく、これからは篠田さんが担当してくれることになった。
「あの…篠田さん。」
「はい!」
「よろしくお願いしますね。」
「こちらこそ、お願いします!!」
「あは、元気ですね」
「あ…緊張していまして、力みました。」
「緊張しなくても大丈夫ですよ。」
「ありがとうございます…すいません」
「いえいえ、かしこまらないでください。」
「はい、改めて篠田です。」
「葉島琴乃です。」
「葉島さん…失礼ですが、おいくつですか?」
「えっ!?いきなりですね…」
「あー、すいません。気になってしまって」
「21です。篠田さんは?」
「僕は、23ですよ!僕の方が年上でしたね」
「はい、そうですね。」
「葉島さんは、目が、見えていないのですか」
「ええ、見えていないです。なので、迷惑をおかけすることが多いと思います。」
「気にしないで下さいね。沢山迷惑かけてください!」
「うふふ、お優しいですね。」
「…いえ、当然のことです。」
「それで、篠田さん。次の出版の事ですが」
「あー、はい。次は、秋頃までにと思っています。テーマは先生の好きな物で大丈夫です!」
「分かりました。」
「お願いします。」
「では、私はこれで失礼しますね」
「はい、ありがとうございました。」
「さようなら」
「はい」
篠田さんとは、仲良くできそうだと思った。
私は帰って、早速執筆に取り掛かろうと思う
最初のコメントを投稿しよう!