第一話

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今日は5時半から、打ち合わせがあった。 確か、担当の人が変わるとかで顔合わせを、 「あー…すいません。遅れてしまって。」 「いえいえ、お忙しいでしょうから。」 「少し病院に行っていまして…」 「そうでしたか、気にしないで下さいね。」 「ありがとうございます。」 「改めて、本日より私の後任を務める篠田君です。仲良くしてあげて下さい!」 「あっ、篠田さん、ですね。よろしくお願いします。」 「実は、担当は初めての新人なので、至らないことも多いかもですが…」 「いえ、私もそんなものですから、気にしません。」 「ありがとうございます!では、私はこれで。今まで、ありがとうございました、先生。」 「はい、こちらこそありがとうございました」 今まで担当してくださってた佐藤さんは、会社の新しいプロジェクトに参加することになったらしく、これからは篠田さんが担当してくれることになった。 「あの…篠田さん。」 「はい!」 「よろしくお願いしますね。」 「こちらこそ、お願いします!!」 「あは、元気ですね」 「あ…緊張していまして、力みました。」 「緊張しなくても大丈夫ですよ。」 「ありがとうございます…すいません」 「いえいえ、かしこまらないでください。」 「はい、改めて篠田です。」 「葉島琴乃です。」 「葉島さん…失礼ですが、おいくつですか?」 「えっ!?いきなりですね…」 「あー、すいません。気になってしまって」 「21です。篠田さんは?」 「僕は、23ですよ!僕の方が年上でしたね」 「はい、そうですね。」 「葉島さんは、目が、見えていないのですか」 「ええ、見えていないです。なので、迷惑をおかけすることが多いと思います。」 「気にしないで下さいね。沢山迷惑かけてください!」 「うふふ、お優しいですね。」 「…いえ、当然のことです。」 「それで、篠田さん。次の出版の事ですが」 「あー、はい。次は、秋頃までにと思っています。テーマは先生の好きな物で大丈夫です!」 「分かりました。」 「お願いします。」 「では、私はこれで失礼しますね」 「はい、ありがとうございました。」 「さようなら」 「はい」 篠田さんとは、仲良くできそうだと思った。 私は帰って、早速執筆に取り掛かろうと思う
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