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マモル
「マモル。朝です。起きてください」
「後、5分……」
「ダメです。授業に遅れます。早く起きなさい」
「うわっ!」
勢いよく布団を剥ぎ取られ、突然の寒気に体をぶるりと震わせる。
「寒い……」
「この家は、いつも快適な温度を保っています」
「いや、絶対昨日より5度は下がっている」
「起きなければ、この部屋の温度をさらに下げます。早く顔を洗って、朝食を食べてください」
ロボ子は、掛け布団を持ったままタイヤを走らせ、部屋から出て行った。僕も仕方がなく部屋を出る。廊下は、部屋より暖かかった。
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