人生最大の大失敗

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人生最大の大失敗

気がつけば夜も深くなり、このBARは夜中の2時で閉店。 飲み出すと止まらない性格の私、、 「マスター、今日は~私ぃ~もう少し飲みたいからぁ、1件だけ付き合ってぇ~くれな~い~?」 必死で酔っているのを悟られない様に振る舞うがバレる。舌が回らない。 「もう、正美ちゃん、飲み過ぎだよ。でも1件だけなら、付き合うよ。」 「マスターぁ~ありがとぉ~」 そこから2件目に突入して、居酒屋に入った所で私は耳に手をやると 「あっ、ピアス~外すの忘れてたぁ!そうだぁ、ネックレスも~何か気持ち悪いから外そぉかな」 私はいつも、コンパクトなジュエリーケースを持ち歩いていた。 酔ってくると、なぜかジュエリーをつけているのが無性に気持ち悪く、取りたくなる。 面倒な性格の為、ブランドのジュエリーケースの中には、5種類程の大手ジュエリー会社のピアスが常に入っており、その時の気分で使い分け出来るように、持ち歩いていた。 「あっそうそう、ネックレスも入れて、、」 「あっ~解放された気分スッキリ!さてと、まだまだ飲むぞぉ!♪」 そこにダイヤのネックレスも入れて、ケースごとカバンに入れて飲み続ける。 それから数時間飲み続け、もう辺りは明るくなりはじめていた。 「正美ちゃん、そろそろ帰ろう」 「そうだね。マスター今日はありがとぉ」 お会計を済ませ外へ出る。 マスターがタクシーを停めてくれた。 タクシーのドアが開き乗り込みながら、 「マスターぁ~今日も付き合ってくれて、ありがとぉ~、また飲みに行くね。」 「正美ちゃん、気をつけて帰るんだよ。」 タクシーのドアがパタンと閉まる それから家の住所を言ったのか寝てしまったのか、そこからの記憶は無い。
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