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悲しい現実
目が覚めると、自分がどの様に帰ったのかさえも覚えてない。
記憶を辿るとタクシーに乗って行き先までは、伝えていた事を思い出した。
それと同時にヒドイ頭痛と吐き気が押し寄せてくる。
フラフラになりながらもトイレに向かう。
トイレから出て来た私はグッタリしながらも、水のペットボトルを口に運び少し飲んだ。
いつもの日課でジュエリーケースの中を確認しようとバックの中を覗く。
すると、ジュエリーケースがない
「えっ、ない、ジュエリーケースごとない」
まだネックレスのローンも払い始めて、そんなにたってないのに、、
私は更に魂が抜けていくような、頭が真っ白になるような、、
こんな2日酔いで苦しいのに更にパンチを食らったかのようにダメージを受ける。
「どうしよう、どうしよう、、」
「まずはマスターに連絡しよう!」
マスター、昨日はありがとう。昨日と言うか今日だけどね。ご迷惑おかけしました。
ところで少し聞きたいんだけど、私ジュエリーケースが無いの、知らない?カバンに入れてたよね?
少ししてマスターからのメールが届く。
「えっ、そうなの?!あのネックレスも入ってるやつ?外して、カバンに入れてるのは見たけど、知らないよ。今お店で探してみたけど見当たらない。力になれなくて、ごめんね。」
私は更に焦りが募る。変な汗も出てきた。
すぐに2件目のお店を調べて電話をした。
「もしもし、お聞きしたいのですが、昨日そちらのお店に伺ったのですが、ネックレスやピアスの入ったパステルブルーのジュエリーケース忘れてませんでしたか?」
「すみません。その様なものは忘れ物には、御座いませんでした。」
「そうですか。。ありがとうございました。。」
私は崖から突き落とされたかのように、心も身体もボロボロになり、そのまま死んでしまったかのように黙って横になり眠りに落ちた。
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