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あとがき
実際の高杉晋作は、世間の人、歴史家の人が思っている姿とは異なるのでは…
と思っています。
この最後の漢詩に、自分を理解してくれた人は身内、友人の中にも誰一人と居なかった。
なのに、付き合いの短いお前は何故かこんな自分を分かってくれる唯一の人物。
と直接的ではないですが、表現されています。
誰とは指していませんが、老いた梅の老木(晋作)に来る鶯(うの)。
愛妾うのさんだけが、晋作の最後の心の拠り所だったのではと思います。
晋作が世を去っても、尼となり生涯側に居続けたうのさん。
うのさんがこの漢詩を見たとしても
ひらがなしか分からない彼女には、到底分かるはず無いでしょうし
誰かに読んでもらったら、分かったかも…しれない…
けど、そんな事無かったでしょうし
きっと彼女は、晋作が自分をどう思っていたのか、本当の気持ちが分からないまま、一方的に想っているだけだと思いながら、生涯を終えたのかと思います。
純粋過ぎる程に、相思相愛、だったのではと想像します。
いつか、書ける時がきたら、うのさんから見た、高杉晋作との話を書きたいと思っています。
二人で過ごした四年間。
謎の出会いから別れ、彼女の終わりまで。
その時は、やっぱり晋作の所に行って、報告してきます。
書きますからね、と。了承して下さい。そして、手伝ってくれたら尚嬉しいです。と。
また、晋作が好きな梅の花が咲いたら
会いに行きます。
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