私が先生を忘れる日まで
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私が先生を忘れる日まで
サク、サク。 まっさらな白い雪の上に二人分の足あとが付いていく。 二月の空気はひんやりと冷たくて、刺すように痛い。少し先を歩く先生の吐く息は白く染まっていた。 あと何日かすれば、私たち三年生はこの高校からいなくなる。 卒業式まで、本来なら来なくてもいい自由登校期間に学校に来たのは他でもない。 前を歩く
板倉
(
いたくら
)
先生に会うためだ。
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